顎の骨を補い、
インプラント治療を可能に
インプラント治療は、ある程度の顎の骨の厚さがないと治療が難しい場合があり、「顎の骨が少ない、薄い」などの理由でインプラント治療を断られてしまうことがあります。当院では骨造成や骨移植などの方法で足りない骨を補う処置を行います。患者さんの状態に合わせた治療方法をご提案させていただきますので、一度当院までご相談ください。
治療内容
サイナスリフト
上顎と上顎洞の間が狭く、ソケットリフト法が適応しない場合に用いる方法です。上顎洞の横の歯ぐきをめくって露出させ、上顎洞を直接上に持ち上げ、できたスペースに人工の骨補填材を入れます。約6ヵ月かけて骨ができてきます。骨の移植と同時にインプラントを埋入することが可能です。
POINT
- 広範囲に骨を増やすことができるため、適応できる症例が多い
- 手術による負担が比較的大きい
- 骨の量が極端に少ない人に行う治療方法
ソケットリフト
上顎の奥歯の骨量が足りない場合に用いる方法です。上顎洞の下から人工の骨補填材を挿入し、専用の器具で上顎洞底を押し上げます。持ち上がった隙間を利用して約4~5ヵ月かけて、骨移植や再生療法などで骨造成を誘導していく治療方法です。骨の移植と同時にインプラントを埋入することが可能です。
POINT
- 外科手術の範囲が狭いため、体への負担が少ない
- サイナスリフト法と比べ傷口が小さく済む
- 増やせる骨の量が決まっており、適応できる症例が限られる
GBR
歯槽骨の幅や高さがない場合に、骨量を増やすために行う治療方法です。骨が足りない部分にメンブレンという特殊な膜を覆い被せ、骨の再生を促します。約4~6ヵ月で骨が作られ、インプラントの埋入が可能になります。
POINT
- インプラント埋入手術と同時に行うことができる
- より自然な仕上がりに整えることができる
- 新たな骨が作られるのを待つ治療方法
ソケットプリザベーション
抜歯の時点で人工骨や骨補填材などを歯を抜いた穴に入れて骨を再生させる治療法です。抜歯した周囲の骨が吸収され小さくなるのを防ぎ、必要な骨量を維持することでインプラント埋入時の負担が少なくなります。
POINT
- 抜歯による骨が吸収されるのを防ぐことができる
- インプラント埋入時に骨移植や再生治療などを行わなくて済む
- 抜歯時の状態によっては対応できない場合がある
スプリットクレスト
(リッジエクスパンション)
歯槽骨の幅が足りない場合に、特殊な器具を挿入し、骨を二分割にして広げ、広げた隙間にインプラントを埋め込む方法です。インプラントと骨とのスペースには、骨補填剤(自身の骨や人工骨)を入れ、骨を再生させます。
POINT
- 自身の歯に囲まれるためインプラントが安定しやすい
- 他の骨を増やす治療よりも負担が少ない
- 骨が硬すぎるとできない可能性がある